風に吹かれて 気の向くままに・・・

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help リーダーに追加 RSS 償い

<<   作成日時 : 2008/07/05 10:26   >>

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昨日は、新聞の宣伝にツイツイ引き込まれてしまい
「償い」という矢口敦子の本を読んだ。
この本、推理小説であるが、推理小説と言うだけでなくいろいろ考えさせられた小説であった。

あらすじは、36歳の医師が主人公、医師と言うよりはかつて医師と言うのが正確なのかもしれない。
その主人公、子供を病気で亡くし、また妻も自殺、それに絶望して彼はホームレスになった。
そしてその彼が、流れ着いた町で、連続殺人事件が起きた。
と、ある時その町で、昔 自分が誘拐犯から命を助けた少年に出会った。
調べていくうちに、その少年が殺人犯ではないかと疑い始める。
人の泣き声が聞こえるというその少年の心
そんな子供を昔、助けたけれど、それは果たして正解だったのか、と・・
そんな、人間の悩み、揺れ動く心、また現代社会を取り巻く人間達の話
社会派というジャンルの小説でもなく、もっと人間そのものの深いところの物語であった。

人は、人の肉体を殺せば罰せられるけれど、人の心を殺しても罰せられないとしたら余りにも不公平です

という重いテーマが底辺に流れている。

彼は子供を病気で亡くしてしまったけど、それは自分が仕事仕事にかっこつけて家庭を顧み見なかったことが原因、もっと家庭を見ていれば防げたはず・・
また妻の自殺したことについても、子供の死亡から精神的に弱ってしまった事が原因。
このように二人をなくしてしまった自分に対して、世間の人は同情してくれる。
決して自分の怠慢だとして、非難もされずまして罰せられることはない。
ただ一人、妻の父親をのぞいて・・。

「私は、子供と妻を殺してしまったのだ」
社会は何も自分に罰することはしない。
でも、私は罪を犯しているのだ。

確かに、今のこの社会
いろいろなことがある。

昔、私の職場で精神的に弱くなってしまった人がいた。
原因はいろいろあったのだけれど
人は、その人に対して同情はするが、でもその原因となったことについて検証することもなくまして何も罰することもなかった。
でも、それからの彼の人生は、彼にとっても彼の家庭にとっても外から見れば不幸になってしまったと推認される。
人は、「精神的に鍛えていない人が悪いのである」という判定をしてしまうのである。

今 インターネットが急激に普及している。
何でも自由に調べることができ、世界の情勢も瞬時して確認できるようになった
でも、便利になった分だけ弊害が出ている負の世界のことを忘れてはいけない。

掲示板なるものに、いじめ 中傷、嫌がらせが横行しているのである。
なぜ、誰が、何の為に・・・、
自分の欲求不満の捌け口か、それとも単なる悪戯か!
書く人間は、
書かれた人の心は、どれほど傷つくかってことを考えているのだろうか!!
それが原因で、立ち直れなくなってしまう人間もいる事も忘れないで欲しい

人間は強い人間ばかりでない。
弱い人間のほうが多いのだ!
多いから皆で助け合って生きていることを忘れないでもらいたいものだ!!

本の感想文を書くつもりであったが、変なところにいってしまいました。  謝


画像


写真 シマトネリコ
     島戸練子


花言葉 偉大 高潔







<別 名) タイワンシオジ
<名前の由来> 沖縄などの南国諸島にあるトネリコという意味らしい。
            トネリコ=写径を行う際に本種の皮を煮てにかわ状にして

           そこに墨を混ぜて練ったものを使った。
           このことからトモネリコ(共練濃)が転訛したという説がある。

<参 考>  沖縄、台湾 インドなどが原産地 モクセイ科  雌雄別株



 ” 初夏の
   風に歌う
   シマトネリコ
   しなやかに
   また、たのしげに  ”


                   〜   草庵     庵主   〜    



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コメント(10件)

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確かに起きた結果に対しては評価をし批判したり同情したりします
でもそこに至る迄の原因は誰も知ろうとしないのが現代人の人との関り方では無いでしょうか?
幼児期から人との触れ合う機会が少なくなり痛みが解らない人が多くなったせいでしょうね
そう言う私もその中の一人ですが・・・
ピーコ
2008/07/05 12:48
なんだか 複雑なストーリーですね・・・
こう言う物語は 実際に読んで行くと 内容に引きずり込まれて 一気に読んでしまいそうですね・・
其々が考えるきっかけを作る意味では素晴らしいですね。
サムライにぃ
2008/07/05 15:41
深ーいお話でした。

知らないうちに言葉や、ちょっとした行動が人を傷付けているかも知れませんね。
ただ、受け取る側にも、感じやすい人、おおらかに忘れる人とさまざまですが、人間関係、永遠の問題なのかもしれませんね。

フッと浮かんだのですが、がん検診でお世話になっている婦人科では、乳がんの触診に関しては、無料なのです。以前、奥様を乳がんでなくされました。
もしかしたら、その償いの気持ちからかもしれなーと思ったところです。
モノメちゃん
2008/07/05 18:08
ピーコさん

そういう私のもその職場で精神的に休むことになってしまった人に対して、何の手も差し伸べることが出来ず、ただその様子を眺めていたに過ぎない野次馬でした。
人は触れ合って、触れ合うことによって傷ついて人間は強さと、その優しさを身につけていくと思うのですが・・昔は、家に帰れば上級生とか下級生と一緒になって遊びましたからね。
その遊びの中でいろいろ覚えたのかも知れません。
また、訳のわからないままに欧米の考えを入れてそれが平等だとか、民主主義だとか言って過ごしてきたつけが出てきているのでしょうか・・。。
井中 平
2008/07/05 20:09
サムライにぃさん

ストーリー自体は、目新しいものは、なかったのですが、社会派文学とも違う、人間の本質と言うのかそのようなことがテーマとなって流れていました。


井中 平
2008/07/05 20:13
そうですね。
同じことを言っても沈む人、笑ってしまう人、人それぞれですからね。
自分も含めて、何かを話をするとき、また行動する時は、相手の性格に合わせて行わなくては何の効果も得られないと思います。

産婦人科の話!!
きっと、自分が医者でありながら奥様の体の異常に気がつかなかったという後悔の気持ちが、そのような行為をしているのでしょうね。いい話ですね。。
井中 平
2008/07/05 20:22
心の病に世間の人はとっても無関心で私も含めて無知識だなって感じることが度々あります。
人は自由でいいはずなのにそれを妨げる社会・・
何が悪いのか良いのか結論が出しにくい話だなって思います。
みんなが幸せな生活を送ることってほんとに難しいんですね。
トム
2008/07/05 22:13
”償い”を読ませて貰いました
読書の感想文に「人の心を殺しても罰せられない」
余りにも不公平だ
「昔、私の職場で精神的に弱くなってしまった人が
いた」「同情はするけれど原因は検証しない」

息子を5月の始めに亡くしました 残念な気持ちを
まだ引きずっています 
彼は謂わば職場での敗者と彼自身の日常生活の変化
に対応できず”うつ病”と診断されて日を過ごして
いたようです
心の病は本人には重く感じても他人<親を含めて>
には”なんだそんなこと”と同情はされない

彼は自殺ではないが年間何万人もの人がこの道を
辿って人生に幕を引いてるのか

原因が何であっても生き永らえて欲しい

私のブログに宮沢賢治の詩<噴火湾ノクターン>
を掲載しています
妹とし子を想う彼の純粋さは皆同じです

私も変なコメントになって申し訳ありません
八十路男杉
2008/07/06 08:58
トムさん

””人は傷つけあって生きている””
コレは昔も今も変らないと思いますが、今の世の中は、より以上に人の心の中に土足で入ってくる人が多いと思います。
また、昔はお互いにいたわり、心の抜け道を作ってくれた人がいたのですが、現代では皆さんが忙しいのか、かまっている余裕がないのか分りませんが、そのようなことがなくなってきている。
昔の世界が必ずしもいいとは思いませんが、情と言うものは大切にしたいと思います。
井中 平
2008/07/06 21:09
八十路男杉さん

どう言っていいのか判りませんが、強いもの、また弱いものに色分けして、強いものだけが残っていく。
食うか食われるか!食われる前に食ってしまおう!!
そんな現代社会。
最近益々そのような世の中になっているようなそんな気がします。

同じこの世に生を受けた一つの命は、いかなる場合でも同じのはずですからね。

「原因が何であれ生き永らえてほしい」
重く深い言葉ですね。
井中 平
2008/07/06 21:23

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